書くことと生きること

誕生日おめでとう!

「書くこと」について書いてメールを送ると言ったけど、うーん、えっと、実はそんなに頭のなかにクリアに「言いたいこと」がまとまってあるわけじゃないんよな。バラバラなイメージの断片が頭に浮かんでは消えてするだけで。

とりあえず、思いついたことをいくつか羅列します。
村上春樹のどれかのエッセイで「どのように書くかはどのように生きるかとほぼ同じだ」みたいな文章があって、その同じエッセイの中で「若いうちに書きすぎるのは良くない。人生経験がともなわないから誰かのコピーでうわべの文章技術だけがこなれてしまう」みたいなことも書いてあって。

あと、これは別のエッセイやと思うけど、「新しい小説を書こうなんて考えるより、良い小説を書こうと意識したほうがよっぽど良い」みたいなことも書いてあったんさ。
それを思い出して俺が「これが言いたい」ってのが、何かあるわけじゃないんやけど。

でも日常生活で考えても、言葉を巧みに使って流暢にすらすらと話す人よりも、朴訥だけど、言葉数は少ないけれど、正直に自分の言葉で話す人の方が言葉に重みがあったりするよな?

あとはなにがあったかなー。

えーっと、あと、村上春樹のデビュー作「風の歌を聴け」は全編「小説を書くことについて」が書いてあるような本やけど、その冒頭が『完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。と、学生時代に出会ったある作家が僕に向かってこう言った。僕はそれをある種のなぐさめとして捉えることができた。完璧な文章など存在しない』って感じで細かい部分は違うけど、考えれば考えるほどこの書き出しは「深いなー」と思ったり。あと、「誰かと違うことを語りたかったら誰かと違う言葉を使うしかない」とかそんなことも書いてあったはず。

正確な表現は全く思い出せないし、軽くぐぐってもヒットしなかったけど女性の年輩の作家(?)の言葉で「小説をある一定数読んでいない人の書いた小説はどれもよく似ている」みたいなのもあった。

まー、やっぱりまとまりが付かなかった。思ってたよりだいぶ長文になってしもた。
このメールを書きながら思ったけど、最近自分のブログを更新してなかったから、このメールを名前を伏せてブログに公開してもいいよな?
返信は急がなくていいし、しなくても構わないよ。

誕生日おめでとう。物書きの仕事がんばって。