2017年前半戦の中日ドラゴンズを振り返る 開幕前夜

昨年2016年の中日は実に19年振りの最下位に終わり、シーズン中に解雇された谷繁元信前監督に変わり、ヘッドコーチの森繁和を新監督に昇格する形で2017年に挑んだ。森監督は落合政権時代から長らく中日でコーチを務めており、最下位に沈んだチームを一新するというよりは、低迷期が続くであろう中日において次世代への橋渡し役としての色合いが濃い就任だった。

中日は4年連続のBクラスでもあり、進まない世代交代(力の落ちてきたベテランと出てこない若手の新戦力)の印象が強く、数名の新外国人といったありきたりの補強しかしなかったこともあいまって開幕前の順位予想では圧倒的にBクラス、最下位に挙げる声がプロアマ問わず多く聞かれた。

2017年にあたっての補強は、野手では長打が期待できる新外国人ゲレーロの評判が良く、投手ではアラウホ、ロンドンと2人のメジャー経験者を獲得するもオープン戦で結果内容ともに芳しくなく共に開幕2軍スタートとなった。

ルーキーではただの定番フレーズではなく文字通りの即戦力投手と思われたドラフト1位柳裕也が開幕前に肘の違和感で離脱。2位で獲得した京田陽太はキャンプから安定した守備と快足で首脳陣の評価が高いといったところ。

おおまかに言えば、昨年からのプラス材料に乏しいといった按配だった。なおオープン戦の順位は12球団中9位タイ。